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講師&講演概要LECTURERS & PRESENTATIONS 

講演者についてABSTRACTS OF LECTURER & PRESENTATION

平岡 裕章YASUAKI HIRAOKA
  • 京都大学 高等研究院
    高等研究センター長
    ヒト生物学高等研究拠点副拠点長
    教授
専門分野キーワード:
  • トポロジカルデータ解析
  • 応用数学

講演概要

トポロジーが記述するビッグデータのかたち

現代社会にはデータが氾濫していますが、人工知能のブラックボックス問題に見られるように、それらが持つ真の価値を十分に活用できていません。このようなビッグデータを有効利用するには、適切な数学言語でデータの本質となる構造を記述し、その記述言語を用いてデータを生み出す現象の背後にある機構に意味を与え理解するプロセスが不可欠です。この問題に対して、図形を研究する数学分野の一つであるトポロジーをデータ解析に応用する「トポロジカルデータ解析」が近年盛んに研究されています。トポロジーでは連続変形で保たれる構造に着目しますが、この性質がビッグデータ解析ではデータの粗視化や複雑構造の記述などに利用されています。「Data has shape, shape has meaning, meaning drives value」をスローガンに急速に発展するトポロジカルデータ解析を、材料科学や生命科学への応用例も交えながら紹介してみます。

講演者プロフィールLECTURER’S PROFILE

略歴(2022年8月現在)

2000年3月
大阪大学工学部 卒業
2005年3月
大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程 修了,博士(理学)
2006年3月
広島大学大学院理学研究科 助教
2009年4月
広島大学大学院理学研究科 准教授
2011年3月
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 准教授
2015年4月
東北大学原子分子材料科学高等研究機構 准教授
2016年7月
東北大学原子分子材料科学高等研究機構 教授
2017年4月
東北大学材料科学高等研究所 教授(組織名称変更による)
2018年4月 – 現在
京都大学高等研究院 教授
高等研究センター長、ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi)副拠点長

主な受賞・栄誉等

2012年
藤原洋数理科学賞奨励賞(藤原洋数理科学賞実行委員会)
2016年
科学技術への顕著な貢献2016(文部科学省 科学技術学術政策研究所)

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