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講師&講演概要LECTURERS & PRESENTATIONS 

講演者についてABSTRACTS OF LECTURER & PRESENTATION

矢野 浩之YANO Hiroyuki
  • 京都大学生存圏研究所 教授
専門分野キーワード:
  • 森林科学
  • 植物材料
  • セルロースナノファイバー
  • 高強度材料
  • 自動車
  • 脱炭素社会

講演概要

未来のクルマは植物で作る

大気中のCO2と水から作られる木材は、その半分がセルロースナノファイバー(CNF)というナノの繊維(太さが髪の毛の万分の1)で出来ています。驚くことに、このナノ繊維は、鋼鉄の1/5の軽さで7-8倍もの強度があります。身近な紙は、ほぼ100%CNFです。しかし、一般には、紙が簡単に破れたりすることから、木材や紙がそんなに強い材料で出来ていることはあまり知られていません。私たちは、紙を解してCNFを作り、それをプラスチックに混ぜるなどして軽量で高強度の材料や透明の材料を開発しています。さらに、CNF材料を使いスポーツカーを作り、普通の自動車と比べ16%軽量化でき、CO2の排出が8%減ることを実証しました。CNF材料はリサイクルが容易で、燃やさなければ、形を変えて大気中のCO2をいつまでも固定し続けることが可能です。本講演では、どのように木材からCNFを取り出し、加工し、自動車に作り上げるのか、動画を紹介しながらお話しします。

講演者プロフィールLECTURER’S PROFILE

略歴(2023年9月現在)

1982年3月
京都大学農学部 卒業
1984年3月
京都大学大学院農学研究科修士課程 修了
1986年9月
京都大学大学院農学研究科博士課程 退学
1986年10月
京都府立大学農学部林学科 助手
1989年3月
京都大学博士(農学)
1992年4月
京都府立大学農学部林学科 講師
1998年10月
京都大学木質科学研究所 助教授
2004年4月 – 現在
京都大学生存圏研究所 教授

主な受賞・栄誉等

2005年
セルロース学会 林治助賞
2009年
日本木材学会賞
2016年
第37回本田賞
2017年
米国紙パルプ技術協会ナノテクノロジー部門賞
2019年
第2回エコプロアワード奨励賞
2020年
第2回日本オープンイノベーション大賞選考委員会特別賞
2021年
2020年度セルロース学会賞
2021年
令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞)

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