京都賞が創設されてから30年目を迎えた2014年に「京都大学-稲盛財団合同京都賞シンポジウム」は生まれました。
京都賞は、その理念の素晴らしさと対象分野の広さから、正に我が国が世界に誇る国際賞です。京都賞が、世界のもっと多くの方々に知られ、その受賞者に注目が集まることは、学術分野の進歩とその内容についての理解を促すものです。そして、この京都賞のシンポジウムを企画・運営することは、本学の基本理念である「地球社会の調和ある共存に貢献する」ことに通じるものと考えます。
京都大学では、2014年度から2017年度の4年間に、京都賞の3部門12分野を対象とする国際シンポジウム「京都大学-稲盛財団合同京都賞シンポジウム」を本学時計台記念館において開催してきました。毎年のシンポジウムには、当該分野の専門家はもちろんのこと、研究者の卵である大学院生や一般の方にも多数参加いただきました。
2018年度からは歴代の京都賞受賞者を1名招へいし、その業績に焦点をあてて、東京またはオンラインで開催し、高校生を含め、幅広い年代、職業の方が最先端の研究に触れる機会となりました。2022年度以降も、京都賞が更に注目され、世界中の研究者や芸術家の意欲を掻き立てることを期待し、開催していきます。