テレビや携帯電話で受け取る緊急地震速報、聞いたことはあるけれど、その仕組みや精度はご存知でしょうか。緊急地震速報は、地震で揺れる直前に知らせてくれる有益な情報ですが、精度や猶予時間に限界もあります。また、その限界に立ち向かうべく、日々気象庁や大学の研究者が努力を重ねています。2024年1月1日に発生した能登半島地震では、緊急地震速報が1日のうちに12回も発表されました。その中には、予想通り発表されたもの、実はもっとうまく発表できるはずだったもの、色々な速報が含まれていました。本講演では、そんな知られざる緊急地震速報の現状と今後の進化を、深く掘り下げてお話します。