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講師&講演概要LECTURERS & PRESENTATIONS 

講演者についてABSTRACTS OF LECTURER & PRESENTATION

小野 輝男ONO Teruo
  • 京都大学化学研究所 教授
専門分野キーワード:
  • スピントロニクス
  • 物性物理
  • 磁性物理

講演概要

量子情報社会を支えるスピントロニクス

スピントロニクスあるいはスピンエレクトロニクスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?コンピューターを代表とするエレクトロニクスは、電子の「電荷」を電場で制御する技術です。電子は、「電荷」に加えて、磁石のもととなる「スピン」と呼ばれる角運動量を持っています。この「スピン」を磁場で制御することで、磁石の向きで情報を記録する磁気記録(テープレコーダー、ビデオレコーダー、ハードディスクドライブなど)が発展してきました。現在、電子の二つの自由度である「電荷」と「スピン」の両方を制御することで、エレクトロニクスの更なる発展を成し遂げようとする研究が盛んに行われています。本講演では、このスピントロニクスと呼ばれる研究分野の発展と展望について、具体的デバイスを挙げながら説明したいと思います。

講演者プロフィールLECTURER’S PROFILE

略歴(2023年9月現在)

1991年3月
京都大学理学部 卒業
1993年3月
京都大学大学院理学研究科化学専攻修士課程 修了
1996年3月
京都大学大学院理学研究科化学専攻博士課程 修了、京都大学博士(理学)
1997年3月
慶応義塾大学理工学部 助手
2000年9月
大阪大学大学院基礎工学研究科 講師
2002年4月
大阪大学大学院基礎工学研究科 助教授
2004年4月 – 現在
京都大学化学研究所 教授

主な受賞・栄誉等

2005年
丸文学術賞
2007年
市村学術貢献賞
2008年
サー・マーティン・ウッド賞
2008年
日本IBM科学賞
2009年
大阪科学賞
2012年
日本学術振興会賞
2013年
ドイツ・イノベーション・アワード
2014年
ドコモ・モバイル・サイエンス賞
2021年
日本磁気学会業績賞
2022年
文部科学大臣表彰科学技術賞

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