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第3回 京都大学 − 稲盛財団合同京都賞シンポジウム2016.7.9-10
未来への窓 -バイオ・メディカルテクノロジー、数学、美術の眼を通して-(終了)

森 重文
数理科学分野

森 重文

京都大学高等研究院 院長、特別教授 (兼 数理解析研究所 特任教授)

専門分野キーワード
代数幾何学、双有理幾何学、曲線の錐、端射線、極小モデル

講演テーマTitle of Presentation

「数学研究の醍醐味と原動力」

数学者を引きつける数学の魅力とは一体何だろう。それが、一般の人が抱く疑問だろう。数学の研究対象は一般の人には馴染みがないだろうが、対象に対する姿勢には共感してもらえる部分も多い。その姿勢は他の学術分野ばかりでなく、芸術にも通じる部分がある。また、発想の転換で問題が新たな展開を見せ、解決につながることがあるが、それは数学の大きな醍醐味の一つだと思う。本講演では自分の研究を振り返りながら、数学のどんなところに惹かれるか、そして数学の醍醐味についても触れたい。

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プロフィールProfile

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簡単な履歴

学歴:京都大学理学部卒業(1973)、同修士課程修了(1975)、同理学博士(1978)

職歴:京都大学理学部助手(1975)、名古屋大学理学部講師(1980)、同助教授(1982)、同教授(1988)、京都大学数理解析研究所教授(1990-2016)、同所長(2011-2014)、京都大学高等研究院教授(2016-)、同院長(2016-)

外国滞在歴:ハーバード大学助教授(1977-1980)、プリンストン高等研究所研究院(1981-1982)、コロンビア大学客員教授(1985-1987)、ユタ大学客員教授(1991-1992)

主な受賞・栄誉等
主な論文・著作等

Projective manifolds with ample tangent bundles, Ann. Math. 110(1979) 593–606.

Threefolds whose canonical bundles are not numerically effective, Ann. Math. 116 (1982) 133–176.

(with S. Mukai) Classification of Fano 3-folds with B2 ≥ 2, Manuscripta Math. 36 (1981) 147–162; Erratum 110 (2003) 407.

On 3-dimensional terminal singularities, Nagoya Math. J. 98 (1985) 43–66.

(with Y. Miyaoka) A numerical criterion of uniruledness, Ann. of Math. 124 (1986) 65–69.

Flip theorem and the existence of minimal models for 3-folds, Journal of the AMS 1 (1988) 117–253.

(with J. Koll ́ar and Y. Miyaoka) Rationally connected varieties, Journal of Alg. Geom. 1 (1992) 429–448.

(with S. Keel) Quotients by groupoids, Ann. of Math. 145 (1997) 193–213.

(with O. Fujino) A canonical bundle formula, J. Diff. Geom. 56(2000) 167–188.

(with Y. Prokhorov) On Q-conic bundles, Publ. Res. Inst. Math. Sci., 44 (2008) 315–369.

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