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講師&講演概要LECTURERS & PRESENTATIONS 

講演者についてABSTRACTS OF LECTURER & PRESENTATION

西村 卓也NISHIMURA Takuya
  • 京都大学防災研究所 教授、副所長
専門分野キーワード:
  • 測地学
  • 地殻変動
  • GNSS
  • 地震
  • スロースリップ

講演概要

変動する日本の大地と地震

日本列島とその周辺には、高さ3,000mを超える山脈や深さ10,000mを超える海溝があり、起伏に富んだ大地となっています。また、世界で起こる地震の約20%が日本周辺で発生しており、日本は世界的な地震多発国です。このような変化に富んだ地形や地震の発生は、日本列島周辺の地殻変動が激しいことが原因です。地震に伴う急激な地殻変動を除けば、地殻変動は極めてゆっくりと進行するため、それを検知するためにはGNSSなどの精密な測量技術が必要となります。GNSSは、人工衛星からの電波を受信して、自分の位置を正確に測定できるシステムで、30年前にGNSS観測網が日本列島で整備され、4つのプレートがひしめく日本列島の地殻変動の様子が詳細にわかるようになりました。また、地殻変動を解析することにより、地震の発生メカニズムの理解や地震の発生場所の予測にも役立つことがわかってきました。本講演では、日本列島で観測された地殻変動と地震との関係について、2024年に発生した能登半島地震の例を示しながら解説します。

講演者プロフィールLECTURER’S PROFILE

略歴(2024年11月現在)

1995年3月
東北大学理学部 卒業
1997年3月
東北大学大学院理学研究科博士前期課程 修了
1997年4月
建設省国土地理院 入省
1998年4月
建設省国土地理院地理地殻活動研究センター 研究員
2001年12月 – 2002年12月
文部科学省宇宙開発関連長期在外研究員に併任(米国地質調査所客員研究員)
2005年4月
国土交通省国土地理院地理地殻活動研究センター 主任研究官
2013年4月
京都大学防災研究所 准教授
2023年4月 – 現在
京都大学防災研究所 教授
2024年4月 – 現在
京都大学防災研究所 副所長

主な受賞・栄誉等

2010年
日本測地学会 坪井賞
2012年度
日本地震学会 論文賞
2015年度
日本地震学会 論文賞
2023年度
日本地震学会 論文賞

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